今日も旅行の行動詳細を書くか・・・
8月4日(金)
15:34 天王寺到着
15:46 天王寺出発 乗車車両:大阪市営地下鉄谷町線普通文の里行き 運賃200円
15:52 文の里到着
15:57 文の里出発 乗車車両:大阪市営地下鉄谷町線普通八尾南行き
15:59 田辺到着
16:00 公衆浴場「天然温泉田辺」到着 料金390円
16:30 公衆浴場「天然温泉田辺」出発
16:43 田辺出発 乗車車両:大阪市営地下鉄谷町線普通大日行き 運賃200円
16:49 天王寺到着
17:10 天王寺出発 乗車車両:大阪環状線普通外回り 103系橙
17:53 天王寺到着
18:05 天王寺発車 乗車車両:大阪環状線普通内回り 221系
18:19 京橋到着 紅茶購入120円
18:30 京橋発車 乗車車両:JR東西線普通西明石行き 207系 1分遅延
18:49 尼崎到着
18:52 尼崎出発 乗車車両:東海道線新快速長浜行き 223系
19:16 高槻到着
19:21 高槻発車 乗車車両:東海道線普通京都行き 321系
数分後 ○○駅到着
19:55 ピースと合流
20:10 ピース宅到着
0:00 就寝
さて、皆さんは17:10~17:53分の行動の意味が分かっただろうか?天王寺から天王寺まで移動しているのだ。つまり、大阪環状線はその名の通り環状の路線で、一周に約45分かかる。軽い昼寝にはもってこいの路線なのである。というわけで昼寝をしていたのだ。正直言って眠かったもん。
ワインレッドストーリーを読んでいて、且つ登場人物の名前を覚えている人は気付いたかもしれないが、前々回の行動詳細で「山崎駅」、そして今回の行先表示で「長浜駅」が出てきている。これは、ワインレッドストーリーの主人公とヒロインの苗字と同一である。つまり、ワインレッドストーリーの登場人物の苗字は、駅名が当てられているのである。野洲駅ももちろんある。場所は、JR琵琶湖線(正式名称は東海道線で琵琶湖の南で米原から京都までの区間を指す)の京都から米原方面10駅目である。
「横、いい?」
僕がうなずくと何も話さずにちょこんと寄り添って座った。
「午後九時となります。病室の電気が消えます」
院内放送が流れてまもなく、ロビーの照明も少し暗くなった。
僕は自動販売機で缶のお茶を二つ買った。ひとつは僕に、もうひとつは香奈美にあげるものだった。
「はい、差し入れ」
「ありがとう・・・」
それでも何だかぎすぎすしていた。そして、僕はもので香奈美を釣っているのかと思うと自分があほらしく思えた。
嫌な気持ちを掻き消すために片手で缶を握りつぶした。アルミなので少し本気で力を入れると簡単に潰れた。
「ふぅ・・・」
僕の横で香奈美が小さく欠伸をした。
「眠いのか?」
「うん・・・昨日、三時間しか寝てないから・・・塾と学校の宿題をやってて・・・それにいつものソーラン節の練習で疲れがたまって・・・」
よく考えてみると来年の今頃はもう大学受験だなと思った。そういえば綾奈と出会ってよく話すようになったのも高校受験を控えた時だった。
僕のほうもソーラン節で体が悲鳴を上げていた。バレーボールではあんなに強いスパイクを打つ自分でも、ソフトボールでランニングホームランを打つ自分でもこの有様だった。少し後悔したこともあったが綾奈の苦しみに比べたらまだまだ踏ん張れると思った。
「少し寝たら?」
香奈美を気遣い、僕は言った。
「こんな時に?」
「体、持たないぞ、風邪でもひいたら勉強にも差し支えるし、それにソーラン節も三十九人でひと固まりだし一人でも抜けたら見栄えが悪くなるから・・・」
「そう・・・じゃあお言葉に甘えて」
その瞬間、香奈美は僕のひざの上に頭を乗せた。
「智樹のひざ、柔らかくて気持ちいいわ、枕みたい」
さすがにちょっとちょっとと思った。初めての感触にだんだん興奮してきたがその興奮もすぐに冷めた。綾奈のことを考えると、こんなことを考えてる余地なんてなかった。医師がひとつ間違えば綾奈は僕らの元には帰ってこない、こんなことは考えたくないが万が一・・・馬鹿野郎と自分で自分をビンタした。